事例紹介

十一房印刷工業株式会社様


 「ビジネスの素人」から、変革を牽引するリーダーへ。

5年間の伴走で見えた「学び合う」組織と「試せる場」の創り方

ナラティブ・エル・セッションズ合同会社(以下、NLS)は、十一房印刷工業株式会社(以下、十一房印刷)様に対し、2020年より5年間にわたり、営業向けの「インサイト営業研修」、中堅・リーダー層向けのビジネスコミュニケーショントレーニングやマネジメント研修(リーダーシップトレーニング)をご支援しています。 業界の研修は単発的・技術的なものが多い中、なぜNLSとの長期的かつ対話中心の研修を選び、継続されているのか。そして、分社化という大きな変革期を前に、研修がどのような「足場」となっているのか。 研修導入のキーパーソンである米原様にお話を伺いました。

・インタビュイー:十一房印刷工業株式会社 取締役 米原 澄子 様
・インタビュアー:ナラティブ・エル・セッションズ(NLS)成瀬 岳人

余白(20px)

導入前の課題

変革期を前にした「ビジネス基礎体力」の欠如


NLS
本日はありがとうございます。2020年から長いお付き合いになりますが、改めて、研修を始められ、また継続されている理由についてお聞かせいただけますでしょうか。
米原様

こちらこそ、いつもありがとうございます。

もともと、印刷業界の団体(JAGAT)などが提供する研修はあったのですが、技術寄り(AI活用、生産効率化など)であったり、単発のものが多く、私たちが求めていた「ビジネスの基礎」——それこそドラッカーのような、仕事の仕方の「原則」を体系的に学べる場がありませんでした。 正直、当時は「ビジネスの素人さん」の集まりだと感じており、まずは他社と同じレベルまで追いつきたい、という思いがありました。

NLS
特にこの1〜2年、米原様の研修に対する熱量や本気度がさらに高まっていると感じています。
米原様

まさに今、会社が大きな変革期にあるからです。なかなか計画どおりにいかない中、単価を上げたはずが、なくなる仕事や、一部の企業からの値下げ要請などもあり、結局全体の売上は1割も上がらない。そういう厳しい現実があります。

市場を見ても、印刷物が今後どんどん増えていく世の中ではありません。会社形態を変えたからといって、仕事を生み出す「意識」がリーダーになければ、5〜6年は生きられても、その先はありません。

「今ここで変わらないなら、この会社はなくなってもいいんじゃないか」——それくらいの危機感を持ち、変革を牽引できるリーダーを今、作らなければならないんです。

NLS
多くの研修会社がある中で、なぜNLSをパートナーとして選び続けていただけているのでしょうか。
米原様

一言でいうと、「自分たちで答えを出せるようになる仕組み」があるからです。

成瀬さん(NLS)のスタイルは、決して一方的に正解を教えません。常に「あなたはどう思う?」「原理原則ではどうなる?」と問いを投げかけられます。

ただ、私たちのようなビジネスの素人が、問いかけられただけで実務に通じる答えが出せるかというと、そこには限界があります。講師の問いかけのアプローチが、私たちの現場に100%合致しているとも限りません。

そこで機能するのが「書籍」(課題図書)の存在です。

NLS

「問い」に対する補助線として、書籍を使っていただいているわけですね。

米原様

はい。書籍は講師の言葉と違い、立ち止まって読み返したり、あるいは「本当かな?」と批判的に見たりすることもできる媒体です。

成瀬さんからの「問い」を受け、自分たちの頭で考え、さらに書籍という「客観的な物差し」に当てて思考を補完する。 「講師はこう言った。でも本にはこう書いてある。

じゃあ、うちの現場ではどう適用すべきか?」 このプロセスを経ることで、受講生の中に新たな疑問や気づきが生まれ、最終的に「誰かの受け売りではない、自分が納得して使える答え」を導き出せるようになっています。

NLS
講師を信じ込ませるのではなく、講師も書籍も「考えるための材料」として使ってもらう。その距離感が重要だと考えています。
米原様

まさにそうです。だからこそ、昨年の研修で思考の「土台」を作り、今年書籍という「材料」を渡したことで、バラバラだった知識が繋がり始めました。

「本にも書いてあるし、研修でも問われた。だからこれは正しいアプローチなんだ」と、ゴールまでの道筋が強化され、現場で迷った時に立ち返れる「指針」になっているのだと思います。成瀬さんからの課題図書の一部は、研修に参加していない社員にも読ませています。その反応から、書籍は、読者とフラットな関係を築ける媒体で、前進や変化への心の壁をなくす存在だと気づきました。

考えながら自分の速度で読み進められるので、思い込みや気づきに繋がり、新しい考えに辿り着きやすいのかもしれません。書籍の力の大きさを感じています。

NLS

過去にも様々な研修を試されてきた中で、手応えの違いはありましたか?

米原様

はい。以前「インサイト営業」などを学んだ時も、知識としては良かったのですが、社内に「そうは言ってもね」という、今までのやり方を変えたくない空気が残り、なかなか「根付き」ませんでした。

それが、昨年の「ビジトレ(ビジネスコミュニケーショントレーニング)」で論理的思考や構造的思考といった「土台」を学び、今年度の「リトレ(マネジメントスキルアップ研修)」で書籍を読みながら実践につなげることで、学んだことが繋がり、「形作る材料が整った」という感覚が明確にあります。

書籍という「フラットな媒体」が、成瀬さん(NLS講師)の言葉や研修での学びを「こっちでも言ってる、あっちでも言ってる、だからこれは正しいんだ」と補強してくれる。この繋がりが、今までの研修と決定的に違いました。

見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

導入後の効果

「試せる場」での実践と、高まった「熱量」

NLS

研修の成果として、どのような変化を感じていますか?

米原様

研修が、日常業務と直結する「試せる場」になっています。

今、新しいWebサービスのプロジェクトを進めているのですが、まさに研修でやっていることが目の前で起きているんです。 例えば、Webサイトのフッターデザインを頼んだら、たった1つのサイトを見ただけで「これでいいと思いました」と上がってくる。

「なぜ1つだけ?よく知らないことに対してたった1つ調べただけで、なぜいいと思えるの?根拠は最低3つ必要だよね」と、研修で学んだことをそのまま伝えることができます。やったことのない仕事の見積もり方が分からず悩んでいるメンバーに、「どう考えればいいと思う?」と問いかけたところ、別のメンバーが「とりあえず一つやってみて時間を測る」と答えてくれました。

「そう!まず10分やってみる、一つやってみる。その掛け算で見積もるんだよね」と。

このように、研修で得た「共通言語」が、そのまま実務の武器になっています。

見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

「研修の先」へ

見えてきた次なる課題

NLS

5年間続けてきた中で、講師である成瀬に対するフィードバックがあればお願いします。

米原様

研修は「きっかけ」でしかなく、日常業務で「試せる場」を作らなければ身につかない、という成瀬さんの思想に共感しています。

また、初めてお会いした時から、型通りのシナリオではなく、こちらの問いに対して「ちゃんと答えてくれた」ことで、この人は信頼できると感じました。以前、別のコンサルタントが入っていたこともありましたが、その方は自分の「型」にはめるだけで、私たちの現実を見ようとしてくれない、印刷や私たちの問題を面白がってくれないと感じていました。

成瀬さんは私たちの現実を見た上で、受け入れられる言葉で伝えてくれる。その「ちゃんとしてる感」は5年間ずっと変わっていません。

前回の研修で、成瀬さんから「皆さんの熱量が感じられない」と厳しいフィードバックがありましたよね。あの一言で「お尻に火が付いた」とみんな言っていました。みんなの甘さを講師(成瀬さん)が感じている、という「本当のこと」を伝えてもらったのが効いたようです。

NLS
はい、あえて厳しいトーンでお伝えしました。
米原様

研修が「その場で終わりきってない」という課題を感じています。セッションが終わった後、「これを絶対にやるんだ」と自分で突き詰める気持ちが、まだみんな低い。

同時に、自分の日常のどこでどう活かすかのイメージもあまりない。研修の場だけでなく、その後の行動までコミットさせる仕組みが必要だと感じています。

また、ある部署で「ボスマネジメント」の話をしたら、「上司が話を最後まで聞いてくれる」ことが強みだ、という意見しか出なかったんです。私は「仕事をしようよ」と言いたかった。単に話を聞いてもらって安心することが目的じゃない。業務上の目的を果たすために上司の機能を使い倒すのが、本来のボスマネジメントだろう、と。

「心理的安全性」と「仕事の目的達成」を履き違えているんだと思います。これも、これから向き合っていくべき大きな課題だと感じています。研修で得た「足場」を使い、新しい会社のリーダーとして本気で行動してもらうために、私も含め、まだまだ修行が必要です。引き続き伴走をよろしくお願いします。

見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

十一房印刷株式会社様

  • 業界:印刷業界
  • 支援プログラム
    ・インサイト営業力トレーニング
    ・ビジネスコミュニケーション基礎トレーニング(ビジトレ)
    ・リーダーシップトレーニング(リトレ)
  • 支援期間:2020年〜現在(継続中)
  • ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

余白(20px)